この場所にたどり着くまで
古都金沢のはずれ。
河北潟から金沢港を経由して、日本海へ悠々と流れる大野川があります。
その大野川に沿うように、ゆっくりと車を走らせると、川のほとりに緑豊かな木谷公園が見えてきます。その向かいに、静かに佇む一軒の平屋。
旧校舎の屋根を移築したという、素朴でどこか懐かしい建物に惹かれ、私たちはこの場所に〈大切なものをつなぐお店 ブラニカ・リパブリック〉をつくりました。
構想から14年、準備期間に5年。長い時間をかけて、ようやく辿り着いた場所です。

なまえに込めた想い
まだお店も、場所も、かたちも何も決まっていなかった頃。いつか実現したいお店の姿を、何度も思い浮かべていました。
そこにあるのは、ただものを売ったり買ったりする場所ではなく、ものを大切にする人たちが集い、それぞれの大切にしてきた時間が静かにつながっていくような場所。
そんなイメージから生まれたのが、Branica Republic(ブラニカ・リパブリック)という名前です。
Branica Republicには、「ものを大切にする人々が暮らす架空の国」という意味を込めています。
お店に並ぶのは、全国のお客さまから託していただいた大切なお洋服や小物たち。
ひとつひとつに異なる個性があり、選ばれてきた時間や、誰かの暮らしの記憶がそっと宿っています。それらが静かに集まり、次の出会いを待っている。
ブラニカ・リパブリックは、そんな想像から生まれた小さな国のようなお店です。

自分らしさをそっと解放していくこと
わたしのほんとうに好きなものはなんだろう。
ひとつひとつ違う個性をもつお洋服のなかから、今の自分にとって「好き」と思える一着を見つけることは、自分らしさをそっと解放していくことなのかもしれません。
ブラニカにいる時間が、世の中の流れやトレンドと少し距離をおいて、いまの自分の「好き」に素直になるような、そんな時間になればうれしいです。
自分自身と向き合って見つけ出した一着は、きっとクローゼットのお気に入りになるはずです。
ぜひご自身の目で、今の自分の心が動くような、そんな一着を探してみてください。

おみせづくりのはなし
ブラニカのお店は、より良い場所にしたいという思いを重ねながら、少しずつ変化を繰り返してきました。
ときおり写真に映っているさまざまなインテリアは、旅先やアンティークショップ、骨董屋さんなどで、ひとつひとつ出会い、集めてきたものです。
オープンデーには、そうして集めてきた古物を花器に見立て、季節のお花を生けてお客様をお迎えしています。
この場所を訪れるお客様のなかには、そんなブラニカの景色を共に楽しんでくださる方も多くいらっしゃいます。
そのことが嬉しくて、私たちはまた少しずつ手を加えながら、この場所を育てているのだと思います。
このオンラインストアは、実店舗で感じていただけるブラニカ・リパブリックの空気を、遠方から見守ってくださるお客様にもそっとお届けできたらという思いでつくりました。
ぜひ、遠くからでもブラニカのお店を訪れるような気持ちで、ゆっくりと楽しんでいただけたら嬉しいです。